第150回 2台のピアノの午後 ドビュッシー生誕150年によせて ~若き日のドビュッシー~
2012年11月10日(土)開催!
ドビュッシー生誕150年によせて
― 若き日のドビュッシー ―
CLAUDE DEBUSSY IN HIS YOUTH
- THE 150TH ANNIVERSARY OF DEBUSSY 2012 -
ドビュッシーの記念年である本年、国内外でさまざまな取り組みが
なされています。私たちは、ドビュッシーの初期作品に、新しい角度から
光を当てることを思い立ちました。伝統の踏襲と革新の萌芽とが危うい
均衡を保つ初期の諸作からは、現代でも新鮮な発見が多くあります。
シューマン作品のドビュッシーによる2台ピアノ用の編作は、名曲で
あるにもかかわらず紹介される機会が少ないものです。ドビュッシーの
友人ビュッセルと、その弟子である現代フランスの巨匠デュティユーが、
ともに2台ピアノの編曲に携わっている事実も、もっと知られてよいでしょう。
「弦楽四重奏曲」は、有名な「牧神の午後」と並ぶ野心作です。
ドビュッシーと親交のあったサマズイユの手になる2台ピアノ版の存在に、
私たちはかねてより着目してきました。意義ある記念年に、この優れた
編曲版を演奏できる幸運に恵まれたことを、うれしく思っております。
演奏曲
シューマン カノン形式による6つの練習曲 作品56 [1845]
― 2台ピアノ版 [1891]
編曲 クロード・ドビュッシー [1862-1918]
ドビュッシー 月の光 [1890]
― 2台ピアノ版 [1947]
編曲 アンリ・デュティユー [1916- ]
ドビュッシー 小組曲 [1889]
― 2台ピアノ版 [1904]
編曲 アンリ・ビュッセル [1872-1973]
ドビュッシー 弦楽四重奏曲 ト短調 作品10 [1893]
― 2台ピアノ版 [1914]
編曲 ギュスターヴ・サマズイユ [1877-1967]